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17.10.27

三輪 了

白川村の楽しみ方

台風21号で陸の孤島に

皆さんご存知のように、大型で非常に強い台風21号が、先日、日本列島を横断しました。

白川村にも上陸しました。

 

これまでも大きな台風が白川村を通過しましたが、あまり大きな被害はありませんでした。

少なくとも、僕が住み始めたこの2~3年ではですけど。

 

でも今回の台風は、特に雨がとにかくたくさん降ったせいで、いつもの台風とは全然違うことが起きました。

今回はそのことを書き記したいと思います。

今後の防災や、観光でお越しの方の何かの役に立てば幸いです。

(僕はうちの旅館の中にずっといたので、正確な情報とは異なるかもしれませんが、あくまでも「僕」目線で体験したことですので、ご了承下さい。)

 

10月22日22:00ごろから

台風が白川村を通過するのは、10月23日の朝3時から6時くらいと聞いていました。

あと数時間で台風が来るにも関わらず、雨風も大したことがなかったのですが、10月22日の22時ごろには若干の風も出てきたので、旅館の外に置いてある自転車や植木鉢などを室内にしまって、この日の営業を終えました。

 

この日、旅館は満室だったため、たいした被害もなく過ぎ去ってくれることを祈りながら、僕も眠りにはいりました。

 

朝方、時間にして23日の3時4時くらいでしょうか、雨風の強い音で目が覚めたのですが、そこまで酷い感じもしなかったので、そのまま眠りました。

朝、6時に起床したときでも、雨風は変わらず強かったですが、「まぁ、このまま過ぎ去ってくれるだろう」と思っていました。

 

特に問題なく、お客様をお見送りできるだろう、そう思っていました。

 

10月23日8:00ごろ

お客様に朝ごはんを提供して、このままチェックアウト、の流れになるかと思っていたのですが、家族からの情報で高速道路が通行止めになっているということを聞きました。

 

「通行止め?強風を考慮して念のため通行止めにしているのかな?」それくらいに思っていました。

その後も家族やお客様からいろいろな情報が入ってくるのですが、どうにも入ってくる情報がまちまちだったので、チェックアウトされるお客様のためにも、正確な情報を得ようと、あちこちに電話しました。

 

高山のバス会社、富山のバス会社、金沢のバス会社に電話して、今の運行情報を調べました。

 

調べた情報をまとめると、

●高速道路は福光~飛騨清見間が大雨による通行止め

●一般道は、富山方面、高山方面ともに大雨による通行止め

ということが分かりました。

高速バスは午前中の便はすべて運休、午後の便の運は未定とのことでした。

(※写真は大雨によって増水し、濁流と化している庄川の様子です。)

 

 陸の孤島となった白川郷

つまりは、白川郷からどこにも行けない!白川郷にも入って行けない、という状況になったのです。

さぁ、これからが大変でした。

まず、この日にチェックインされるお客様に連絡し、白川郷に来れる状況ではないことを伝えて、予約をキャンセルしてもらいました。

 

そして、この日の朝にチェックアウトされるお客様はとても困っていました。

 

なんとか白川郷を出たいのですが、待てども待てども、いっこうに通行止めが解除になりません。

 

一時は、白川郷のバスターミナルに50人以上の人が押し寄せたとも聞きました。

 

13時を回っても、14時を回っても、15時を回っても通行止めは続きました。

 

お客様も「もし、バスが出なかったら、もう一泊させて下さい」と、とても心配されていました。

 

そして、15時45分、東海北陸自動車道が全線開通となりました。

おそらく一般道も同じようにこの時に通行止めが解除になったんだと思います。

こちらは白川郷観光協会さんから届いたFAXです。

 

これでお客様もようやく帰路につくことができたのでした。

 

旅行時の台風には十分な注意が必要

今回の件で、旅行時の台風には十分な注意が必要だなと痛感しました。

今回は大事に至らなかったので良かったのですが、一歩間違えばとても危険な状況にも陥りかねません。

台風情報を事前にリサーチし、必要に応じては旅の行程を変更するなど、余裕のあるスケジュールにしたほうが、良いのかもしれません。

とはいっても、自然災害に対応していくのは難しいことです。

旅先での災害は、旅行者にとっては非常に不安なことだと思いますので、その土地の人々の力を借りて、安全第一でいきたいですね。

近々、次の台風22号が接近しています。

皆さん、くれぐれもご注意下さい。

この記事を書いた人

三輪 了

三輪 了

明治から続く旅館「城山館」の若女将をお嫁さんにもらったことから、白川郷で暮らすように。現在は城山館の若旦那。前職である広告・編集業の経験を活かし、”ヨソモノ”の視点で白川郷の魅力をお届けします!息子との村内散歩が日課です。本サイトの編集長。

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